Docusign は、日本本社を虎ノ門ヒルズ森タワー内のより広いフロアへ移転しました。mtc はRFPによるコンペを経て受注し、構造化配線やラックから、28の会議室・ハドルスペース・イベントスペース、物理セキュリティ、サウンドマスキングまで、すべてのテクノロジー要素を1つの契約で提供しました。現場工事の期間は3週間で、予定どおり、予算内でお引き渡ししました。
お客様
Docusign Japan
業種
SaaS、契約・電子署名テクノロジー
所在地
東京・虎ノ門ヒルズ森タワー(本社移転)
サービス
AVインテグレーション、ITインフラ、構造化配線、物理セキュリティ、プロジェクトマネジメント、サポート・マネージドサービス
1つの契約、1つのバイリンガルチーム、現場工事は3週間。Docusign が世界各地で運用する基準を、妥協することなく実現しました。
目次
28
フロア内の会議室・ハドルスペース・イベントスペース
14か月
最初のテストフィットからお引き渡しまで参画
3週間
着工から現場の全工事完了まで
1
契約・チーム・窓口を一本化
課題
お客様のご要望
Docusign は長年にわたる mtc のお客様であり、日本チームが虎ノ門ヒルズ森タワー内のより広いフロアへの移転を計画し始めた際にも、早い段階からご相談をいただきました。新オフィスは増員に対応するためのもので、テクノロジーも Docusign が世界各地で運用する基準に沿う必要がありました。ご要望は言葉にすれば簡単でも、実現するのははるかに難しいものでした。移転に関わるすべてのテクノロジー要素を、1社が、1つの契約と1つの窓口で担当することです。
主な課題
- IT、AV、セキュリティ、配線、サウンドマスキングを、複数のベンダーに分けず1つの契約にまとめること
- 日本で実際に入手でき、使用が認められている範囲で、グローバルのテクノロジー基準を適用すること
- 1室に連結できる2つの研修室と、誰でも入ってすぐに使えるオールハンズカフェスペース
- 国内の通信キャリア、ビルオーナー、各工種の施工業者との日英両言語での調整
- 既存IT機器の再利用と移設、および旧オフィスの明け渡し
mtc の役割
mtc の提供内容
1つの契約、1つのチーム、1つの窓口
東京のオフィス構築では、テクノロジー関連の工事が複数のベンダーに分かれるのが一般的です。配線、AV、セキュリティがそれぞれ別の業者に発注され、工程の取りまとめはお客様の負担になります。Docusign はこれを避けたいと考え、mtc がラック、UPS、PDU、構造化配線、IT機器の設置、AVの設計からプログラミング、サポートまで、さらに物理セキュリティとサウンドマスキングを含む全範囲を担当しました。
設計、計画、調達、物流、試験、試運転調整、お引き渡し、継続サポートまでを自社のバイリンガルチームが担当し、バイリンガルのテクニカルプロジェクトマネージャーが指揮を執りました。進行の速いプロジェクトでは、全体像を理解し、判断を担う1人の担当者がいることで、抜け漏れが少なくなります。手戻りも資材の無駄も減り、お客様のストレスも大幅に軽減されます。
図面の完成前から参画
mtc が参画したのは、設計者がまだテストフィットを作成している段階でした。このタイミングが重要でした。レイアウトが固まる前にテクノロジー要件を定めたことで、Docusign の基準を妥協なく実装し、すべてのコストを事前に把握でき、後から撤去してやり直す作業も発生しませんでした。mtc は防音、室内音響、照明についても提案を行い、空間内のシステムに影響する範囲で家具や電源についても助言しました。
現場に合わせて構築した構造化配線
構造化配線にはすべて Panduit を採用し、日本市場向けに開発され、日本のコンセントや家具に合うサイズの製品を用いて、完全な認証システムとして施工しました。すべてのリンクを Fluke の機器で試験・認証しており、施工には20年間のメーカー保証が付いています。
フロアの中央には、Panduit R4PCN ラック2台を垂直ケーブルマネージャーとともに設置しています。東京ではスペースのコストが高いため、mtc は1RU・48ポートのパッチパネルを標準採用しています。これによりパッチパネルの占有スペースが半分になり、アクティブ機器に使えるラックスペースを確保できます。
mtc は、無線アクセスポイント、ITラックの設置とパッチング、デスクのセットアップも担当しました。回線の開通は現地で調整し、mtc が国内の通信キャリアと日本語で直接やり取りして、現場への立ち入りやビル側の許可を手配し、工事に立ち会いました。タイムゾーンをまたいで働くチームにとって、日本のオフィス構築で最も遅延の原因になりやすい部分を解消できたことになります。
フロア全体の会議室テクノロジー
フロアには、Web会議対応の会議室が10室、ハドルスペースが15か所、1室に連結できる研修室が2室、オールハンズカフェスペースが1か所あります。Docusign はグローバルで Zoom を運用しており、ルームプラットフォームには Logitech を採用しました。空間の広さに応じて Rally Bar Huddle、Rally Bar Mini、Rally Bar、Rally Plus を使い分け、各室のドアの外には Logitech Tap Scheduler を設置しています。
ディスプレイはすべて Sony Bravia professional です。最も大きな部屋には Sony のフラッグシップ大型液晶である985Lを、その他の部屋には消費電力を最大30%抑えた新しい40Pシリーズを採用しました。ディスプレイ本体の電源制御と自動化に Pro Mode を使うことで、これらの部屋では追加の制御機器が不要になり、何を接続しても挙動が安定します。
連結可能な研修室
2つの研修室は Crestron の制御を基盤に構築し、1室に連結できます。Crestron のパーティションセンサーが間仕切りの位置を検知し、利用者の操作なしに自動で連結・分割を行います。4台の Crestron 1 Beyond i12 カメラが、連結時・分割時のどちらでもマルチカメラの自動切り替えとトラッキングを行い、前方のプレゼンターを追尾し、発言者に映像を切り替えるため、リモート参加者は常に最適な映像を見ることができます。
音響には Shure を採用し、MXA920 天井マイク、音声処理を担う P300-IMX、Microflex Wireless neXt 2 ハンドヘルドマイクで構成しています。スピーカーは NAX で接続した Crestron Saros IC4A で、部屋の連結・分割が簡単になるうえ、ボイスリフトも選択肢として残せます。さらに NAX ではスピーカー4台につきLAN接続が1本で済むため、スピーカーごとのゾーニングに必要なスイッチポートと配線本数を削減できます。
オールハンズカフェスペース
オールハンズカフェスペースは、オフィスの中心となっています。部屋の主役は160インチの Absen LEDディスプレイで、社員は研修やマニュアルがなくても、現地ITチームの手を借りることなく、入ってすぐ会議やプレゼンテーションを始められます。
制御には Crestron を採用し、高度な自動化と、室内の状況に応じて変化する操作画面を中心に構築しました。手動で操作したい方のためにタッチパネルも用意しており、Bluetooth、USB、3.5mm、XLR に対応した Crestron NAX 入力により、カスタムイベントでも外部機器を簡単に接続できます。カメラは、インテリジェントなフレーミングで広い画角を捉える Huddly L1 と、プレゼンターを追尾して放送番組のような、より洗練された映像を生み出す Crestron 1 Beyond i12 の組み合わせです。マイクは Shure neXt 2、スピーカーは研修室と同じ Saros IC4A の NAX システムです。どちらの空間でもワイヤレスプレゼンテーションには Crestron AirMedia を使用し、利用者がインストールするものは何もありません。Crestron のプログラミングは、Crestron を通じて紹介を受けたトロントの ClearAlan が担当しました。ClearAlan の Russ Noble と mtc は、2025年にマドリードでCrestron True Blue MVP Awardをともに受賞しています。
セキュリティ、サウンドマスキング、旧オフィス
物理セキュリティは、入退室管理、監視カメラ、来訪者管理をクラウドベースのプラットフォームで提供するもので、来訪者対応を統合し、mtc が設計、施工、継続サポートを担当しています。さらに mtc は、フロア全体をカバーする Biamp Cambridge のサウンドマスキングシステムも設置しました。日本のビルの多くは暗騒音が非常に低く、オフィスの離れた場所の会話まで聞こえてしまいます。暗騒音のレベルを上げることで、会話のプライバシーを確保できます。
その後 mtc は、Docusign が再利用を希望したIT機器の移設を計画・実施し、旧オフィスの設備を撤去・清掃して、ビルオーナーへ明け渡せる状態に整えました。
対応範囲
すべてを1つのチームで
設計、調達、施工、お引き渡しまで、mtc の自社バイリンガルチームが担当し、全工程を通じて窓口を1つに保ちました。
提供範囲
- ラック、UPS、PDU
- Panduit の認証構造化配線(Fluke 製測定器で試験済み)
- IT機器の設置、パッチング、デスクのセットアップ
- AVの設計、施工、プログラミング、サポート
- 入退室管理、監視カメラ、来訪者管理
- Biamp Cambridge サウンドマスキング
- 通信キャリア・ビル側との日本語での調整
- 再利用IT機器の移設
- 旧オフィスの設備撤去と明け渡し

成果
成果
Docusign Japan は現在、他の事業拠点と同じ基準で運用されています。会議室は、社員がこれまでどの拠点で働いていても期待どおりに動作し、オールハンズスペースは入ってきた人なら誰でも利用できます。
予定どおり、予算内でお引き渡しし、当初に定めたすべての要件を満たしました
着工から全工事完了まで3週間。mtc の試算では、複数ベンダーに分割した場合に比べて現場工事期間が半分になりました
1つのチームが3領域すべてを担当したため、IT、AV、セキュリティの工事は順番待ちにならず、並行して進みました
グローバル基準を妥協なく実装し、設計の確定前にすべてのコストを把握しました
20年保証付きの認証配線システムを構築し、アクティブ機器用のラックスペースを確保しました
再利用IT機器を移設し、旧オフィスは設備を撤去のうえビルオーナーへ明け渡しました
導入機器
導入機器一覧

Panduit ラック
R4PCN、2台

Panduit パッチパネル
CPP48HDWBLY、48ポート、1RU

Logitech Rally Bar Huddle
ハドルスペース

Logitech Rally Bar Mini
小会議室

Logitech Rally Bar
中会議室

Logitech Rally Plus
大会議室

Logitech Tap Scheduler
会議室予約パネル

Crestron 1 Beyond カメラ
IV-CAM-I12D、5台設置

Huddly L1
オールハンズカフェスペース

Crestron パーティションセンサー
GLS-PART-CN

Shure 天井アレイマイク
MXA920、スクエア型

Shure IntelliMix プロセッサー
P300-IMX

Shure Microflex Wireless neXt 2
MXW neXt 2 ハンドヘルド

Crestron Saros スピーカー(NAX)
Saros IC4A(NAX)

Biamp Cambridge サウンドマスキング
Qt X シリーズ、フロア全域
Panduit 構造化配線
Fluke 製測定器で試験済み、20年保証
Sony Bravia professional ディスプレイ
985L、40Pシリーズ
Absen LEDディスプレイ
160インチ、オールハンズカフェスペース
Crestron 制御、AirMedia
ClearAlan によるプログラミング
Crestron NAX 入力
Bluetooth、USB、3.5mm、XLR
クラウドベースのセキュリティプラットフォーム
入退室管理、監視カメラ、来訪者管理
プロジェクトを担うチーム
お客様から最初に確認される3つのこと
ひとつのバイリンガルチーム
グローバルの関係者との設計レビューから、現場でのビル管理会社との調整まで、自社チームが英語と日本語で対応します。ひとつのチームが、プロジェクトの最初から最後までを担当します。
許可取得と法令遵守
mtc は建設業許可(電気通信工事業)を取得しています(神奈川県知事 許可(般-6)第92487号)。すべてのプロジェクトを、日本の法規制、ビルの館内規則、ビルオーナーの条件に沿って計画・実施します。
日本在住のチーム、適正な就労資格
プロジェクトマネージャーからエンジニアまで、プロジェクトに携わる全員が日本に在住し、適正な就労資格を有しています。現場に誰がいるのか、その担当者が就労を認められていることを、常にご確認いただけます。
ご利用サービス
mtc がお手伝いできること
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